
主峰神室山から南に向かって天狗森、小又山、火打岳、大尺山、中先、槍ヶ先、烏帽子山、八森山、杢蔵山へと北から南へ連なる25kmにおよぶ神室連峰。この神室連峰は春になると「いっせいに芽吹く命の息吹」、夏には「灼熱の日差しを清涼な風にかえて」、秋には「紅葉の寡黙な山の衣替え」、冬には「凛として佇むみちのくのアルプス」と、四季の移ろいによって実に美しい山容を見せてくれる。
このたび、文部科学省の委託事業の一つとして、神室連峰の登山ガイドの養成講座を実施した。この研修では、座学15回、実地15回を通して、神室連峰とその近隣に住む人々の、自然と融和している様や自然の恵みに感謝と畏敬の念をもって向き合っている姿にまで及んで学ぶことができた。
とりわけ講師の一人でもあり、郷土史家でもある大友義助先生には、「神室連峰 ― 山の信仰と伝承」というテーマで、信仰の山としての諸遺跡、神室山への多方面からの登山道にまつわる伝承などの検証等々について執筆していただき、一冊の本にまとめていただいた。
本書は山岳ガイドに資することは勿論のこと、神室連峰を取り囲んでいる地域全体の生活文化を知る上でも大いに役立つものと自負しているところである。
執筆依頼を快諾してくださった大友義助先生に心より感謝を申し上げる。
平成20年2月吉日
学校法人最上広域コア学園新庄コンピュータ専門学校
元学校長 菅藤 満昭